河鹿園

御嶽にある　河鹿園　に行ってまいりました。

河鹿園は料亭と旅館をなさっておられましたが、昨年3月をもって営業を終了されたそうです。
私は母と懐石料理をいただきにいったことがありますが、とても素敵な建物とお料理でしたので、寂しさも募ります。
河鹿園の看板は川合玉堂さんが字を書き、私の曽祖父である日比野一貫斎が字を彫りました。（母が孫です。）

左下には一貫斎とありました。


母が3歳の時に亡くなったので、私はもちろん会ったことはありませんが、祖父母から、時折曽祖父の話を聞いていました。
祖母は曽祖父の手伝いで、彫ったものを磨いたりしたのをやっていたと話してくれたことがあります。
曽祖父が亡くなった時に作品は祖父がすべて欲しい方にとあげてしまったので、現在、私がみることができる作品はこの看板だけになります。
曽祖父が自分用に使っていた小さな看板と砥石、印鑑は、当時美術の道へ進むことを決めた私に祖母が託してくれました。その看板に毎日手を合わせています。
そのお蔭か？(笑)
曽祖父の入った当時のお墓のご住職が、私の茶道の先生のお師匠様（大徳寺14代管長　福富雪底老師）というご縁もいただき、心から感謝しています。

河鹿園の社長さんもお出でくださり、とてもご親切にご対応くださいました。
曽祖父はこの看板を彫った後亡くなったということで、生前最後の仕事だったとお聞きしました。
社長さんもご案内してくださいました方もとても親切にしてくださり、誠にありがとうございました。心から感謝しております。
河鹿園では5月まで、旅館・料亭で使っていた食器類を我楽多市にて販売しております。
許可をいただき撮影させていただきました。


私はこちらの2点をいただいて参りました。
一目ぼれの龍


茶道をならっているので、自分用のお茶碗が欲しくていただきました。
優しい感じに心惹かれました。
茶道の若先生曰く　天目茶碗　だそうです


曽祖父が生前親交のあった川合玉堂さんの美術館に伺い、御嶽の素晴らしい景色に癒していただき、素晴らしい日になりました




曽祖父は破天荒な御人のようでしたが（祖母談）一流の彫刻家でした。
私も曽祖父のような一流の仕事ができるように日々精進したいと思います

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